日本人の心理としては、物事をはっきりと言い切る、断言することを避ける傾向が強いようです。
「~と思われる」「~と考えられる」「~と信じられている」と書くことで、
解釈によってはどうとでもとれるとか、曖昧にして他の余地を残しておくのです。
また、「いろいろな可能性がある中で、自分の意見を他人に押し付けるのが図々しい」という
心理も、はっきり言い切らない姿勢を後押ししています。
ビジネス文章においては、これらの曖昧な表現は排除し、
はっきりと言い切ることです。
自分の言葉を明確に言い切ることで、説得力や言葉の責任が増し、
読む人へより強くメッセージが伝わります。
以下のような文章があったとします。
「それは、つまりそのように考えられています」
・「それは」のそれが指すものが不明である。
・「そのように」とは具体的にどのようになのかが不明である。
・「考えられて」考えているのが書いた人なのか、一般的に考えられているのか不明である。
その他に、「概ね」、「たくさん」、「ぐらい」、「ほぼ」のような表現も排除することです。
はっきりと言い切った上で、それでも他の可能性が拭いきれないこともあるでしょう。
その場合は、前提事項や留意点として注釈で補足すれば良いです。
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