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2021年5月31日月曜日

経済学・経済政策 〜情報の不完全性〜

 情報の不完全性(非対称性)は、大きくモラルハザード(道徳的危険)と逆選択(アドバースセレクション)に区分される。モラルハザードは契約後の状況を想定し、逆選択は契約段階(契約前)の状況を想定したものである。

モラルハザード(道徳的危険)

契約後の契約相手自身の行動について契約当事者間で情報の非対称性が存在するために、市場参加者間で非効率な契約を結ばざるを得なくなることを言う。こうした状況は、一定の契約を締結した後に発生する現象である。例えば、健康保険に加入した後に、不摂生をして病気になったり、 自動車保険に加入した後に危険な運転をして事故を引き起こし易くなったりすることである。このため、モラルハザードを放置すると、保険会社は、保険金支払がかさんで倒産の危険にさらされることになる。
逆選択(アドバースセレクション)

本来選択すべきものと反対のものを選択してしまうことをいう。例えば契約の前に契約相手自身の質または契約 相手の売ろうとする財の品質について、売り手と買い手の間に情報の非対称性が存在するために、本来市場で選別されて残存して欲しい良質の人材や財が市場に供給されなくなってしまい、質の悪い人材や財のみが市場に供給されてしまうことを言う。こうした状況は、これから契約を締結しようとする際に発生する現象である。
例えば資金の借り手の良し悪しがわからないので貸し手が平均的な金利を設定すると、安全な借り手には高く、 危険な借り手には低い金利になるため、危険な企業だけが借り入れを行うというものである。自動車保険の例では、保険会社が事故を起こしそうな運転手と優良な運転手の区別がつかないとすると、同じ保険料を設定する。そこで、優良な運転手は割に合わないと感じ、保険に加入しなくなる。その結果、事故を起こしそうな粗暴な運転手ばかりが保険に加入することになる。
レモンの原理

レモンの原理とは、中古車市場を例にとると、買い手は中古車の品質がわからないため、売り手が良い品質のものを出しているのか悪い品質のものを出しているのかはわからない。そこで、売り手の方は安い費用で提供できる品質の悪い中古車だけを市場に出すことになる。このように売り手と買い手の情報の格差により、良いものが市場から排除され、悪いものだけが市場に出回ることを、レモンの原理という。なお、外見からでは中身がわからない劣悪な商品のことを「くわせもの」という意味でレモンという。ちなみに良質な商品はピーチという。

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