固定相場制と変動相場制の二つの為替制度を区別して政策の効果の違いを分析する。
変動相場制の場合
財政政策(Gの増加↑など)は当初は国内金利を上昇させ、資本流入を招き為替レートを円高にする。しかし、円高は輸出の減少、輸入の増加となるため最終的に財政政策の効果は相殺され、所得は元の水準に戻る(クラウディングアウト)。投資支出、消費支出共に増加する。
金融政策(金利rの引き下げ↓など)は国内金利を低下させ、資本流出を招き為替レートを円安にする。円安は輸出の増加、輸入の減少となるため、所得が増加する。そのため、変動相場制で下では金融政策は効果的であると考えられる。投資支出は減少、消費支出は増加する。
固定相場制の場合
固定相場制では、中央銀行が為替レートを一定に保つように介入するため、財政政策の効果は変動相場制よりも大きくなる。
金融政策は中央銀行が金利を自由に操作することができないため、無効。
0 件のコメント:
コメントを投稿