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2022年11月12日土曜日

AWS 〜ストレージ〜


Amazon EBS(Elastic Block Store)

Amazon EBSは、EC2インスタンスで使用するためのブロックレベルのストレージボリュームを提供する。カスタマイズされたセルフホスティングデータベースを起動する必要がある場合でコスト削減のために毎晩スケジュールされたシャットダウンを実行する場合、EBSボリュームを持つAmazonEC2インスタンスのサービスを利用する。SSDは少量のランダムIO操作を行う場合に、HDDは大量のシーケンシャルIO操作を行うものに適している。また、HDDボリュームはシステムブートボリュームとして利用できない。SSDボリュームはトランザクションデータベースのワークロードに適している。EBSボリュームは運用中のライブ設定変更に対応しており、サービスを中断することなく、ボリュームタイプ、ボリュームサイズ、iops容量を変更することができる。
プロビジョニングIOPS SSD

ミッションクリティカルな低レイテンシーまたは高スループットのワークロード向けに最高のパフォーマンスのSSDを提供する。コールドHDDよりもコストが高い。
EBS汎用SSD

コストが高くさまざまなワークロードに使用される。システムブートボリューム、仮想デスクトップ、低レイテンシーのインタラクティブアプリなどに使用することが推奨される。
スループット最適化HDD

主にアクセス頻度が高くスループットが高いワークロードに使用される。
コールドHDD

IOPSではなくスループット性能を定義する低コストの磁気ストレージである。スループット上限がスループット最適化HDDよりも低いため、大容量のシーケンシャルなコールドデータのワークロードに適している。データに頻繁にアクセスする必要がなくコスト削減したい場合に適している。
Amazon Elastic File System

AmazonEFSはサーバーレスの全自動で柔軟なPOSIX準拠のファイル共有システムをAWSクラウドサービスとオンプレミスリソースで利用できるように提供するもの。アプリケーションを停止させることなく、オンデマンドでペタバイト規模までスケールするよう設計され、ファイル追加や削除に応じ自動的に拡張/縮小されるため、拡張するためのプロビジョニングや管理が不要となる。
Amazon S3

AmazonS3は、任意の量のデータの保存と取得をどこからでもできるよう設計されたオブジェクトストレージ。業界をリードする高耐久性オブジェクトストレージサービス、可用性、パフォーマンス、セキュリティ、および実質容量無制限のスケーラビリティを非常に低コストで提供するシンプルなストレージサービスである。一括請求を有効にするとボリュームディスカウントが受けられる。S3バケットにオブジェクトをアップロードする際のデータ転送コストはコストに影響しない。Amazon S3内のデータを直接問い合わせることができるAWSサービスはAmazon Redshift Spectrum、Amazon Athenaである。IAMポリシーは主にS3バケット上で許可または拒否されるアクションを指定できる。IAMポリシーでログを自動削除するような設定はできない。CORSはあるドメインでロードされたクライアントのWebアプリケーションが、別のドメインのリソースと対話できるようにするもの。
ストレージクラス

S3 スタンダード:最小保存期間無し
S3 スタンダード-IA:保存期間は長いがアクセス頻度が低く、数ヶ月から数年にわたって保存されるデータ向けに設計されている。30日以内に削除されたデータには30日分の料金がかかる。
S3 Intelligent-Tiering:最低保存期間が30日となっており、30日前に削除、上書き、別のS3ストレージクラスに移行したデータには通常の使用料に加えて、最低保存期間30日分の料金が日割りで発生する。
S3 Glacier Deep Archive:最低180日間の保存期間がある。
マルチパートアップロードAPI

例えばある宇宙機関が高解像度の衛星画像や動画を毎日保存する場合、アップロード時間を最小限に抑えるために利用できる。マルチパートアップロードの使用には、次の利点がある。
・スループットの向上:パートを並列にアップロードすることで、スループットを向上させることができる。
・ネットワーク問題からの迅速な回復:パートサイズが小さいほど、ネットワークエラーにより失敗したアップロードを再開する際の影響を最小限に抑えることができる。
・オブジェクトのアップロードの一時停止と再開:オブジェクトの複数のパートを徐々にアップロードできる。マルチパートアップロードを開始した後は終了期限がない。マルチパートアップロードは明示的に完了または停止する必要がある。
・オブジェクトの最終的なサイズが不明な状態でアップロードを開始:オブジェクトの作成中でもアップロードを開始できる。
ライフサイクルポリシー

S3バケット内のアクセス頻度の低いデータを、より費用対効果の高いストレージクラスに自動的に移行する場合に利用する。ライフサイクル構成では、バケット内のオブジェクトのライフサイクル管理を指定することができる。
暗号化

Amazon S3にデータが保存されている場合、クライアントサイドおよびサーバサイドで暗号化を有効にすることができる。
イベント通知

S3バケットで利用可能なイベント通知先は、SNS、SQS、Lambdaとなる。
データ転送料

以下の場合はデータ転送料がかからない。
・インターネットから転送されたデータ
・インスタンスがS3バケットと同じAWSリージョンにある場合のAmazon EC2インスタンスに転送されるデータ
・Amazon CloudFrontに転送されたデータ
S3上での偶発的な削除防止

バージョニングの有効化とMFA Deleteを有効にすることでS3オブジェクトを誤って削除したり上書きしても安全に復元することができる。バージョニングとは、あるオブジェクトの複数のバリエーションを同じバケットに保持する手段のこと。S3バケットの全てのバージョンを保存、取得、復元することができる。MFA Deleteを有効にすると操作時に追加の認証が必要となる。
S3 Select

Amazon S3 Selectは、シンプルな構造化されたクエリ言語(SQL)ステートメントを使用して、AmazonS3オブジェクトのコンテンツをフィルタリングし必要なデータのサブセットのみを取得することができる。Amazon S3 Selectを使用してこのデータをフィルタリングすることで、AmazonS3が転送するデータの量を減らすことができ、このデータを取得するためのコストとレイテンシーを削減できる。
AWS Storage Gateway

オンプレミスのデータストレージをAmazonS3に接続し、ストレージ管理を簡素化できるAWSのハイブリッドストレージサービス。
キャッシュモードのボリュームゲートウェイ

AmazonS3をプライマリデータストレージとして使用しつつ、頻繁にアクセスされるデータをStorage Gatewayにローカルに保持することができる。キャッシュボリュームは、オンプレミスのストレージインフラを拡張する必要性を最小限に抑えながら、アクセス頻度の高いデータへの低レイテンシーなアクセスをアプリケーションに提供する。
ストアモードのボリュームゲートウェイ

データセット全体に低レイテンシーでアクセスする必要がある場合に使用する。
ファイルゲートウェイ

NFSおよびSMBプロトコルを介してAmazonS3オブジェクトを保存および取得するために使用される。
テープゲートウェイ

費用対効果が高く、耐久性があり、長期的にオフサイトでデータをアーカイブするための代替手段となる。

AWS 〜コンピューティング〜

 AWSをはじめとするクラウドコンピューティングを利用するメリットは、固定費が変動費へ、スケールによる大きなコストメリット、キャパシティ予測が不要、速度と俊敏性の向上、データセンターの運用や保守への投資が不要、グローバル化の即時実現、がある。

AWS Lambda

LambdaはAWSのサーバーレスコンピュートサービスでサーバーをプロビジョニングしたり管理しなくてもコードを実行できるコンピューティングサービス。Lambda関数の最大処理時間は15分。そのため長時間の処理はできない。

Lambdaのレイヤー機能は、複数のLambda関数間でライブラリを共有するための仕組み

AWS Lambda エイリアスは、特定のバージョンのLambda 関数を指し示す役割を果たす。Lambda エイリアスを設定することで、特定のバージョンのLambda 関数を識別し、バージョンの整合性を保つことができる
Amazon WorkSpaces

WindowsまたはLinuxのデスクトップを数分でプロビジョニングでき、数千台のデスクトップをワーカーに提供するために簡単に拡張できるAWSサービス。
AWS Snowball

AWS Snowballは、一人で持ち上げられるデバイスとしてOSHA基準に基づき設計されており、ラックマウントが可能で、航空会社の手荷物として預けることができる。
AWS Snowcone

Snowconeは可搬性を最大限に高めるよう設計されており、標準的な郵便受けの中に収まるほか、ドローンで運んで届けることができるほど軽量になっている。スペースに制約のある環境で使用する場合、簡単にテラバイトのデータストレージを取得し、これらのデータをAWSに転送することができるサービスである。
AWS Snowmobile

エクサバイト規模のデータ転送サービスで非常に大容量のデータをAWSに移動するために使用される。

2022年11月11日金曜日

AWS 〜セキュリティ〜

Amazon CloudWatch

Amazon CloudWatchは、AWSクラウドリソースとAWSで実行されるアプリケーションのモニタリングサービス。Amazon CloudWatchを使用して、メトリクスを収集/追跡し、ログファイルを収集してモニタリングし、アラームを設定できる。CPU使用率、ネットワーク使用率、ディスクパフォーマンス、ディスクの読み取り/書き込みを監視するためのAmazon EC2メトリクスが用意されている。


Cloud Watchで以下を監視したい場合はカスタムメトリクスを用意する必要がある。
メモリ使用率
ディスクスワップ使用率
ディスクスペース使用率
ページファイル使用率
ログ収集
Cloud Watch Logs

統一されたCloud Watch Logsエージェントを各インスタンスにインストールし自動的にデータを収集してCloud Watch Logsにプッシュすることで、Cloud Watch Logs Insightsでログデータを分析する。

Amazon Inspector

自動化された脆弱性管理サービスで、Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)とコンテナのワークロードを継続的にスキャンし、ソフトウェアの脆弱性と意図しないネットワークのエクスポージャーを検出する。
Amazon Guard Duty

AWSアカウント、ワークロード、およびAmazon Simple Storage Service(AmazonS3)に保存されたデータを保護するために、悪意のあるアクティビティや異常な動作を継続的にモニタリングする脅威検出サービス。
AWS WAF

アプリケーションの可用性に影響を与えたりセキュリティを侵害したり、過剰なリソースを消費したりする可能性のある一般的な悪用からWebアプリケーションを保護するためのWebアプリケーションファイアウォールサービス。
AWS Shield

AWS上で動作するアプリケーションを保護するマネージド型の分散型サービス拒否(DDoS)対策サービス。Webサイトやアプリケーションを標的とした最も一般的なネットワーク層、トランスポート層のDDoS攻撃を防御する。
AWS Artifact

AWS ISO認定、Payment Card Industry(PCI)、Service Organization Control(SOC)レポートなどのAWSセキュリティおよびコンプライアンスドキュメントがあり、オンデマンドダウンロードを実行できる。
AWS Config

コンプライアンスガイドラインに対するAWSリソースのコンプライアンス状況を監視できるAWSサービス。AWSリソースの変更の詳細を記録し、設定履歴を確認できる。AWSマネジメントコンソール、API、CLIを使用して、過去の任意の時点でリソースがどのように設定されていたかの詳細を取得できる。また、AWSConfigにより、指定したAmazonS3バケットに設定履歴ファイルが自動配信される。
Amazon Macie

Amazon Macieは、機械学習とパターンマッチングを使用してセンシティブ機密データを自動で検出、分類、データセキュリティリスクを可視化し、それらのリスクに対する自動保護を可能にするデータセキュリティサービス。
AWS Security Token Service

ウェブアイデンティティフェデレーション

ウェブアイデンティティフェデレーションを利用することで、カスタムのサインイン・コードを作成したり、独自のユーザー・アイデンティティを管理する必要はない。代わりに、アプリのユーザーはLogin with Amazon、Facebook、Google、その他のOpenIDConnect(OIDC)互換のIdPなど、よく知られたIDプロバイダ(IdP)を使用してサインインし、認証トークンを受け取り、そのトークンを、AWSアカウントのリソースを使用する権限を持つIAMロールにマッピングされたAWSの一時的なセキュリティ認証情報と交換することができる。IdPを使用すれば、アプリケーションに長期的なセキュリティ認証情報を埋め込んで配布する必要がないため、AWSアカウントを安全に保つことができる。
セキュリティグループ

セキュリティグループは、関連付けられたリソースに到達するインバウンドトラフィックおよびリソースから出ていくアウトバウンドトラフィックを制御する。デフォルトはインバウンドは全てブロック、アウトバウンドは全て許可の状態からはじまる。ルールの追加は許可のみで、拒否のルールは追加できない。ステートフルである。
ネットワークアクセスコントロールリスト (ACL)

ネットワークアクセスコントロールリスト (ACL) は、サブネットレベルで特定のインバウンドまたはアウトバウンドのトラフィックを許可または拒否する。セキュリティグループとの違いはサブネットに対する制御であること、拒否ルールが設定できること、ステートレスであること。
AWS Secrets Manager

Amazon RDSやAmazon Redshiftなどのサービスにおいて、データベースのシークレットを安全に保管し、自動的にローテーションさせることができ、アプリケーション、サービス、ITリソースへのアクセスに必要なシークレットの保護を支援する。
AWS Key Management Service(KMS)

暗号化キーの生成と管理を行うサービス
AWS Certificate Manager

パブリックSSL/TLS証明書の取得、管理、及び展開を行うサービス
AWS Private Certificate Authority

管理されたパブリックキーインフラストラクチャ(PKI)を構築するためのAWSのサービスであり、IAMとの統合、AWS CloudTrailによる監査機能、プライベート証明書の発行、さらには下位認証局(CA)のサポートを提供する

AWS 〜データベース〜


Amazon RDS

Amazon Relational Database Serviceは、AWSクラウドでリレーショナルデータベースを簡単にセットアップ、運用し、スケーリングすることのできるウェブサービス。業界スタンダードのリレーショナルデータベースとして、費用対効果に優れたエクステンションを備え、一般的なデータベースの管理が可能。オプションにより、マルチAZ配置と呼ばれる複数のアベイラビリティゾーンのDBインスタンスが実行できる。ソフトウェアパッチの自動適用やOSのメンテナンスによる管理負担を軽減できる。リレーショナルデータベースのセットアップ、運用、拡張を容易にできる。手間のかかるデータベース管理作業を簡素化できるアプリケーションサーバーがRDSインスタンスを再利用できるようにするためには、RDSを外部で定義し参照する仕組みが必要であり、その際は環境変数に定義して、参照されるように構成する必要がある。
Enhanced Monitoring

DBインスタンス上のエージェントからメトリクスを収集する。さまざまなプロセスやスレッドがどのようにCPUを使用しているか、各プロセスが消費するCPU帯域幅や総メモリの割合などを綿密に監視するためのソリューション。CloudWatchはDBインスタンスのハイパーバイザからCPU使用率のメトリクスを収集する点で異なる。
Amazon Aurora

MySQLとPostgreSQLに対応したクラウド向けのリレーショナルデータベースで、従来のエンタープライズデータベースの性能と可用性およびオープンソースデータベースの簡便性とコストの効率を兼ね備えている。自己修復が可能で、高いスループットを持つデータベースである。高度なトランザクション(OLTP)ワークロードの処理が可能。ACIDに準拠している。
フェイルオーバー時の動作

単一のAuroraインスタンスで構成されている場合は、元のインスタンスと同じAZに新しいDBインスタンスを作成しようとしてベストエフォートで行われる。Auroraレプリカを構成している場合は、DBインスタンスの CNAME(canonical name record)を反転させて健全なレプリカを指すようにし、そのレプリカを新しいプライマリに昇格させる。

Amazon DynamoDB

DynamoDBは、耐久性、拡張性、可用性に優れたデータストアで、リアルタイム集計に使用できる。通常リレーショナルデータベースには適さないキーバリューのデータモデルなど様々な種類の非構造化データを保存が可能。データベースサイズは自動的に拡張されるため、容量を気にする必要はない。MySQLからDynamoDBへ移行すると確実にアプリケーションのカスタマイズが発生する。
Amazon DynamoDB Accelerator(DAX)

完全に管理された高可用性のインメモリキャッシュで毎秒数百万リクエストでも、レスポンスタイムをミリ秒からマイクロ秒に短縮することができる。
Amazon Redshift

高速なデータウェアハウスサービス。頻繁に分析するデータはS3に保存したデータをロードして使用し、分析頻度の低いデータや少し時間のかかってもよりデータはRedshift SpectrumでS3のデータを保存したまま透過的に使用することができる。OLAPアプリケーションに使用される。自動拡張することはできない。
Cross-Region Snapshots Copy

Amazon Redshift ClusterでCross-Region Snapshots Copyを有効にすることで、クラスタのスナップショットを別のリージョンにコピーするようにAmazonRedshiftを構成することができる。クロスリージョンスナップショットコピーを構成するには、各クラスタに対してこのコピー機能を有効にし、スナップショットをコピーする場所と、コピーされた自動スナップショットをコピー先のリージョンに保持する期間を設定する必要がある。クラスターでクロスリージョンコピーを有効にすると、すべての新しい手動および自動スナップショットが指定されたリージョンにコピーされる。
Amazon ElastiCache

ElastiCacheはクエリ結果をキャッシュすることで、データベースのパフォーマンスを向上させる。ElastiCacheに保存されたユーザーセッションデータをデプロイメントごとに生成するように設定する場合は環境設定は「.ebextensions /」で定義されたElastiCacheを参照するように、構成する必要がある。
Amazon ElastiCache for Redis

頻繁にアクセスするデータをキャッシュできるインメモリデータストアで、アプリケーションのパフォーマンスを大幅に向上させることができる。また、Redis はデータの転送中および保管時における暗号化を提供し、キャッシュされたデータに対してソートやランキング操作を実行することができる。
Amazon ElastiCache for Memcached
ソートとランキング操作をサポートしていない。データの保存時に暗号化を行う機能をサポートしていない。

■遅延読み込み戦略 

必要な際にのみキャッシュにデータを読み込む方式。 キャッシュミスが発生した際にデータベースからデータを取得し、キャッシュに保存する戦略ですが、リアルタイム性を保証するものでは無い。


■書き込みスルー戦略 

データがデータベースに書き込まれる際、常にデータを追加するか、キャッシュ内のデータを更新する。 


Amazon Neptune

Neptuneは、高度に接続されたデータの操作に最適化されたグラフデータベース。Neptuneは、単純なキーバリューデータ用に最適化されていない。

2022年9月18日日曜日

企業経営理論 〜人事評価〜

 

評価

評価の目的

①昇進・賞与
②昇級・昇格
③能力開発
④後継者発見
評価にあたっての留意点(公平性、公正性、客観性担保)

①評価手続き、評価基準の明確化および公開
②被評価者の納得性を高めるための工夫
③評価者訓練の実施
④評価者の心理的偏向(ハロー効果、寛大化傾向、中心化傾向、論理誤差、対比誤差等)へ配慮する
成果主義制度のメリットデメリット

メリット

・仕事に対する意欲が高まる
・人事評価の重要性や納得性が生まれる
・中途採用された社員など勤続年数の短い人も公平に扱われる
デメリット

・制度設計・運用が難しい
・個人の短期的な成果を追求するため、従業員間の和が乱れる
・成果は市場動向や市場成熟といった外部環境に依存されやすく、評価が難しい

企業経営理論 〜組織変革〜


組織変革のプロセス

変革の必要性の認識

・組織は組織内外の新しい事実に気づくことがポイントとなる。組織の現状を客観的に診断するための外部環境の調査機関やコンサルタントなどからの情報収集や、組織内部の情報を活用しリッチな物語として解釈する高次学習により、組織の現状を診断し組織変革の必要性の認識に活かしていく。組織メンバー間やコンサルタントとの間で、フェイス・ツー・フェイスのコミュニケーションを通じ、できるだけ問題が生じている現場の生のデータを収集し、予期されなかった事態についての情報にも耳を傾ける必要がある。生のデータに直接コミットすることは、見慣れない形式のデータや新規性の高いトピックを組織にもたらす可能性が高い。また、予期しなかった事態についての情報は、新たな問題提起につながる可能性がある。 こうした情報は、組織の既存の認知枠組では解釈できないため、既存の制約から逃れてリッチな情報として解釈され、組織変革の必要性の認識のため活用できる。
・既存の方法、やり方ではもはや対応できなくなることを認識する
変革的組織変革案の創造

・経営戦略、組織構造、組織文化、組織プロセスなどをどのようなものに変革していくのかを決める。組織変革を進めている間にも現在の業務を遂行しなければならないため、中間管理職や現場管理者を巻き込みつつ、大局観をもったトップマネジメントが現状を診断する必要がある。
・決定により、目標・ビジョン・具体案を作り出す
変革の実施、定着

・実際に組織を変革するための実施計画を作成する
・移行過程を適切に管理する
・変革の成果を確実に定着させ、維持する。
組織変革への障害

  1. 埋没コスト(サンクコスト)により現在の戦略・構造に執着する傾向がある
  2. 既得権益の喪失に対する利害関係者の圧力がある。外部の利害関係者から抵抗を受ける。技術やサプライチェーンに依存している場合は、新たな技術への移行や、新たなサプライチェーンの構築が困難となる。法律の規制を受けている場合は、それらの法律や規制が変更されたり、新たな規制が導入されたりした際に、企業は適合するためのコストや労力が増える可能性がある。(外部環境のロックイン)
  3. 一定以上の業績を上げているなど現状に不満を感じていないと、あえて不連続な変革をもたらす探索や新しいことをしない(有能さのワナ)
  4. 不満がない状態における改革実行への不十分な動機づけ。失敗や間違っていることが明らかでも以前の意思決定を引きずってしまう。過去の成功体験や確立されたプロセス、自分たちの意見ややり方に固執し、変化や新しいアイデアを受け入れにくくなること。変化に対して抵抗を示すことがありそのような固定観念や過度の執着は、組織の変革を妨げる要因となる。(コミットメントの上昇)
  5. 業績が緩やかに低下する状況でも満足水準そのものを若干低くすることで、その状態に適応しようとする(ゆでガエルシンドローム)


組織変革の移行プロセスのマネジメント

組織変革には、「抵抗」、「混乱」、「対立」など様々な問題が生じる。背景として、(1)新しいものに対する不安、(2)今まで蓄積してきた経験や技能が役に立たなくなるおそれ、(3)既得権益を失うかもしれないという不安、があげられる。
抵抗問題への対処

「抵抗」問題への対処方法は、メンバーが新しい組織を進んで受け入れる環境をつくることである。すなわち、新組織に対する動機づけをいかにマネジメントするかにある。

・現行組織の問題点をメンバーへ周知徹底させる
・組織変革により影響を受ける組織メンバーを変革に関連する意思決定や実行プロセスに参加させ変革を受け入れやすくする
・変革支持に対して報酬分配をする
・現状脱却のための時間と機会を提供する
・新組織に向けての教育や訓練をする
混乱問題への対処

「混乱」問題は変革により既存の秩序が失われることにより生じる。

・望ましい新組織像、組織構造および変革後の職務内容や報酬制度を具体的に明示する
・組織構成員とのコミュニケーションを頻繁にし、変革の進行状況など関係者間で緊密かつ継続的な情報伝達をする
・移行過程で予期しない問題が発生した場合は、それらの迅速な問題解決とその支持体制を確立する
対立問題への対処

「対立」問題は、組織変革により既存のパワーバランスが崩れることが原因で生じる。その背景には組織内の権力闘争がある。

・中心的な権力集団からの協力を確保し、組織変革の味方につけること
・下位集団のリーダーを組織変革の原動力にすること
・対立がある諸集団(リーダー)に、共通の外部環境の敵を作り、行動させ集団全体の統合を図る
・トップが共通の目標を新しく設定し、その目標に沿った結論に到達できるように部門間協議を指導、共同の意思決定を導く
変革プロセスを妨害することへの対策

望ましい組織変革案を支持するメンバーに対する動機づけ

ボーナス、給与、昇進などの報酬を与え動機づける必要がある。
既存の組織内で権力を持っていた集団が新しい組織案に対しその権力を失ってしまうことへ抵抗を示す

組織変革によって影響を受ける人々を、変革の関わる重要決定に参加・関与させることを通じて、その決定結果を拒否できなくするようにする。意思決定への参加は、抵抗を弱めるだけでなく、メンバーを変革に積極的に動機づける効果も持つ。
非公式のコミュニケーションルートを通じて様々なうわさや妨害情報が流れる

非公式なルートも活用してコミュニケーションを促進すべきである。複雑な組織改革の最中に、メンバーに正確な情報を伝達するため、定常状態とは別のコミュニケーション・ネットワークやフィードバック・メカニズムを作るとともに、調査、聴取、相談等の、インフォーマルな情報ルートを適時利用する。
変革を自己に有利な形で利用して権力を握ろうとする集団の登場

望ましい新組織を具体的に明示することが大切である。新しい組織の構造、技術体系の変化、人員の配置と職務内容、評価・報酬制度の変更など新組織の具体的明示により、逸脱や混乱を防止し、またはそれを修 正する指針を与える。
コンフリクトの顕在化

変革の認識を共有する場面で、様々なコンフリクトが顕在化した場合、円滑な変革プロセスを妨害する可能性があるが、コンフリクトはむしろ組織革新の契機となる場合がある。コンフリクトが顕在化した場合、 経営者は政治的な解決を図るのではなく、それをリッチな情報として注意深く解釈し、根本的な原因を探索することで、戦略的組織変革の必要性を認識するようにする。
組織の計画的変革

組織の計画的変革の手法の一つにK.レヴィン(Lewin)らが主張した、解凍ー変化ー再凍結モデルがある。
解凍

解凍の際には、新しいことを学ぶだけでなく、その人のパーソナリティや社会関係と一体化していることをやめることが含まれるため、変わろうというモチベーションを起こさせることが重要である。解凍の際に変革に対して組織メンバーを動機づけるためには、組織が危機に直面している状況を認識することが大切である。「解凍」 が必要な状況とは環境の変化を認識できず、自分や自分の属する組織が現状に満足し、組織慣性が働いている状況である。強い危機感を持つことにより、変わる必要性を醸成することが必要となる。
変化

変化の過程では、模範的な役割を演じるロールモデルや信頼のおける仲間たちとの同一視と、そうした人々の立場から新しいことを学ぶことが必要である。変化への不安を減少し、変化の方向性が正しいことを確信するためには、ロールモデルや仲間との一体感が必要になり、そうした人から、変化した状況に対応でき、現状の自分が持っていない新しい知識が必要になる。
再凍結

再凍結の過程では、新しい行動様式を身につけた人にとって重要な他者たちから、その行動や態度を認めてもらえるかどうかを試す機会を持たせる必要がある。新しい役割や行動が、その人のアイデンティティにあっているかどうか、パーソナリティと矛盾しないかどうかを確認する機会を持たせる必要がある。
コンフリクト

集団間コンフリクトの要因

・不完全なコミュニケーション
・利害関係の対立や競合
・未熟な組織内関係
コンフリクトの協調的解消法

・コミュニケーション機会を増大させる
・仲介者を設ける
・人事交流を深める 

企業経営理論 〜組織ライフサイクルモデル〜

組織のライフサイクル

組織のライフサイクルは以下のように段階分けできる。
  1. 起業者的段階(起業段階)/誕生期
  2. 共同体段階(集合化段階)/成長前期
  3. 公式化段階(形式化段階)/成長後期
  4. 精巧化段階(成熟段階)/成熟期

起業者的段階(起業段階)/誕生期

誕生期から成長前期段階までは、組織構造が確立されておらず、それぞれの役割が不明確で混沌とした状態であることが多い。また、組織文化が徐々に形づくられていく段階である。この段階は、役割を明確にし、効率のよい組織運営ができるように組織体制を整える段階である。資源獲得と成長が組織の有効性指標として特に重視され、顧客や金融機関などの利害関係者と良好な関係を築くことに中心的な価値が置かれる。
共同体段階(集合化段階)/成長前期

成長前期段階にある企業では、創業者の個人的能力への依存度が高く、ともすれば曖昧になりがちな責任-権限関係を明確にするための組織構造のデザインをする必要がある。人的資源の開発が有効性指標として重要となり、経営者のリーダーシップの下で職場集団の凝集性とモラールを高めることが追求される。
公式化段階(形式化段階)/成長後期

成長後期から成熟期段階においては、官僚制化しがちな組織を再活性化させることが重要である。そのためには、中央集権的な組織構造ではなく、積極的に権限委譲を行うことが重要となる。組織の安定性と統制、ならびに組織の生産性が支配的な有効性指標となり、情報管理システムや業務上の規則と手続きが組織内で広く整備される。
精巧化段階(成熟段階)/成熟期

組織文化が環境に適合しなくなり成熟期段階に入った企業では、組織文化を変革するために、トップマネジメントを入れ替えたり、組織構造の大胆な再編成や組織を再活性化させチャレンジ精神を持てる組織文化の醸成が必要となる。従来の考えに固執し組織の再活性化を阻んでいる経営陣に対しては引退を求めるなど、会社経営を優先させていく必要がある。組織の安定性と統制、ならびに組織の生産性と人的資源の開発を重視しつつ、新たな環境適応のための資源獲得と成長が追求される。

経済学・経済政策 〜独占〜

 独占市場の利潤最大化条件はMR(限界収入曲線)=MC(限界費用曲線)である。MR=MCの生産量に対応する価格を設定することで利潤が最大化する。 総収入が最大となるのはMR(限界収入曲線)=ゼロである。 独占的競争では、多数(無数)の企業が相互に差異化した財・サービスを供給する。...