macOSを「Catalina Ver10.15」へのアップデートを試みたところiMacが起動しなくなりました。機種はiMac 21.5-inch,Late2012です。そこで、復旧までの経緯を記述します。※あくまで個人で実施した復旧方法ですので、実施される方は自己責任でお願いします。以前起動しなくなった事象とは異なり、起動ボタンを押しても何も反応なく黒画面のまま、「ボーン」という起動音もしません。ということで、切り分けを開始します。前回起動しなくなった際と同様にPRAMリセットやSMSCリセットなど一通りのリカバリー操作を試してみますが、反応無し。。。ハードウェア等の物理的な故障が濃厚になってきました。何はともあれ内蔵ディスクのデータが無事かどうか気になりますので、まずはディスクに異常がないかを確認します。
iMacの内蔵ディスクの取り出しについてはこちらを参照ください。内蔵ディスクを取り出した後にSATA-USB変換ケーブルを利用して、別のPCで起動してみます。(参考ブログ)内蔵ディスクには異常がないことが判明。次に電源ボタンを押した後にファンが回るかを確認したところ、ファンは正常に回転していることが判明。外付けハードディスクをiMac本体にUSBで接続して反応するかを確認したところ、外付けハードディスクはランプが点灯し反応あり。つまり、iMacの電源系統は生きている可能性が高いことが分かりました。海外サイトを調べて見ると、macのロジックボード上には4つのLEDがあり、4つの内いくつ点灯するかで、Imacの状態調査が可能なことが分かりました。ロジックボード上のLED切り分け項目は以下の通り。 LED1 | AC電源が切断されているか、または電源装置が故障している場合にのみオフになります。 |
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LED2 | ロジックボードが適切な電力を検出したことを示します。このLEDは正しく電源が動作している時にONになります。 |
LED3 | コンピュータとロジックボードが正常に通信している時にONになります。 LEDは1と2がオンであり、起動音はするが、3のLEDがOFFの場合は、ロジックボードが正しく取り付けられているかの確認、または交換が必要な可能性があります。 |
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LED4 | コンピュータとLCDディスプレイパネルが正常に通信していることを示します。コンピュータがオンにされ、ビデオ信号が生成されると、このLEDがオンになります。 LEDがオンだが、液晶表示パネルに画像がない場合は、液晶表示パネルまたはインバーターが正しく取り付けられているかの確認、または交換が必要な可能性があります。 |
今回はLED 2まで点灯しているため、ロジックボードの故障の可能性が高いことが判明しました。
さてロジックボードの故障と仮定し、次は対応方針を検討します。案1 修理業者に交換を依頼する
ネットでざっと調べたところ、ロジックボード代45,000円~+作業工賃3,000~5,000円で計5万円くらいかかることが分かりました。これなら、パソコンを一台購入できてしまいそうな金額です。
案2 中古で同スペックのiMacを購入する
同スペックのiMacが楽天の中古で34,800円(2019年11月調査時)でした。これなら業者へ交換依頼するよりも買った方が安くすみそうですが、2019年現在において2012年製のiMac(つまり7年前の)を購入することに幾ばくかの疑念が頭をよぎります...
案3 最新のiMacを購入する
思い切って最新のiMacに買い替えてはどうか、ということでAppleのページを確認。同じ21.5inchのiMacの新品は2025年製モデル199,800円、
Retina 4Kディスプレイの2019年製モデルなら142,800円。